大切な子どもたちに質の高い保育を提供するために、日々勉強を重ねている保育士も多いでしょう。
乳児期は、人間が生きていくための基礎を養う時期です。
大切な時期に乳児保育として関わる保育士は、どのような観点で保育を行うべきでしょうか。
今回は、乳児保育で大事なことを3つご紹介します。乳児保育を行う保育士は参考にしてみてくださいね。

乳児保育とは

乳児保育とは、0歳児から2歳児を対象とした保育のことです。児童福祉法では乳児は満1歳未満と定義されています。
ですが、保育の場では0歳児から2歳児は乳児、3歳児から5歳児までが幼児と呼ばれるのです。
これは、必要とされる保育士の人数が関係しています。0歳児の場合は子ども3人に対して保育士が1人。
1歳児、2歳児の場合には子ども6人に対して保育士が1人必要とされています。
幼児とされる3歳児になると、子ども20人に対して保育士が1人と一気に受け入れられる子どもの人数も増えます。
この配置基準の違いによって、保育の場では乳児と幼児の使い分けがされているといえるでしょう。

乳児保育園・小規模保育園とは

乳児保育に携わると、乳児保育園や小規模保育園といった施設の名前を聞く機会が増えます。
どちらも乳児保育を専門的に行う福祉施設です。
5歳児までの預かりを行う保育園では、生後6ヵ月からの受け入れが一般的でしょう。
産休明けとなる生後57日からの預かりを行う保育園は、乳児保育園や小規模保育園であることが多いです。
乳児保育園・小規模保育園で働く魅力は、在籍し続ける限り乳児クラスを受け持つことができるところ。
乳児とじっくりと関わることで、乳児保育のスキルを高めることもできます。
また、少人数での保育を行う園も多いため、子ども一人ひとりに合わせた保育を提供できるでしょう。
乳児と深く関わりたい、乳児保育が好き、手厚い保育を行いたいという人には、
乳児保育園や小規模保育園がおすすめです。

乳児保育で大事なことは3つ

乳児保育で大事なことは3つあります。

・安心感を得る

・適切な生活リズムを身につける

・遊びによって発達を促す

それぞれを詳しくチェックしてみましょう。
大事なことについて知ることで、自分が学ぶべきことや目指すべき保育士像も見えてくるはずです。
乳児保育では、一人ひとりの個性を尊重し、発達に合わせた援助が求められます。
職員間でこまめに子どもの情報を共有することも欠かせません。
また、常に新しい保育の情報を学ぶことも大切といえるでしょう。

安心感を得る

乳児保育では養護が大事なことと考えられています。
養護とは、子どもの生命や情緒の保持・安定のために保育士が行う援助や関わりのこと。
保育士との一対一の関わりが重要視されているのです。
乳児期の子どもは、大人と信頼関係を築くことで環境に慣れていきます。
初めての集団生活となることも多く、子どもたちの緊張や不安を受け止めるスキルが求められるでしょう。
また、乳児期の子どもは、安心することでさまざまな表情を見せたり気持ちを表現したりするようになります。
どんな子どもも自分を受け入れてもらい、ありのままでいられる環境が大切です。

適切な生活リズムを身につける

人間は、一日のなかで食事や排泄、睡眠を行っています。
保育園での生活を通して、適切な生活リズムを身につけることも大事なことです。
適切な生活リズムは、心身の健やかな成長にもはたらきかけてくれます。
また、保育園は集団生活を行う場です。みんなで同じ生活リズムを送ることも欠かせません。
集団生活は、保育園だけでなく小学校・中学校と続いていきます。仲間と過ごすルールの基礎を身につけましょう。
保育園で身につけたことは、その後の人生の基礎になります。
健やかに生きていくことはもちろんのこと、人との関わり方も基礎になるといえます。

遊びによって発達を促す

乳幼児期は、発達のスピードがとても早い時期です。乳児保育では、遊びによって心身の発達を促すことも大事なことといえます。
とはいえ、なんでも活動として取り入れてよいわけではありません。
保育士は、子どもを朝と同じ健康状態で保護者のもとにお返しするという重要な仕事を担っています。
子どもの安全を第一に考え、年齢や発達に合った活動を行いましょう。
また、0歳児から2歳児は、個々の遊びから友だちの姿に興味を持ち始める時期です。
まずは一人ひとりが集中して遊べる環境を整え、
少しずつ友だちと関わることができるよう活動に見通しを立てることもおすすめです。
手先の運動やバランス感覚、手足で踏ん張る活動を取り入れても良いでしょう。

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乳児保育で大事なことについてご紹介しました。
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