【保育士向け】イヤイヤ期に保育士がするべき対応をご紹介
保育園でも日常的に見られる子どもたちのイヤイヤ期。保育士のなかには、初めて2歳前後の子どもと関わるという人もいるでしょう。本当に対応は合っていたのか、もっと良い声かけがあったのではないかと悩むこともあるかもしれません。今回は、イヤイヤ期に子どもに対して保育士がするべき対応をご紹介します。子どものイヤイヤ期について詳しくなりましょう。日々の保育の参考にしてみてくださいね。
イヤイヤ期とは
イヤイヤ期とは、2歳前後の子どもに見られる姿です。自我の発達に伴って現れるといわれています。どんなことにも「いや」、と拒否を示す姿から「魔の2歳児」と呼ばれることも。とはいえ、子どもの脳と心の発達には欠かせない成長過程でもあります。イヤイヤ期の特長を詳しくチェックしてみましょう。
1歳〜2歳頃に始まる
1歳〜2歳を目安に、大人の言葉に抵抗を示すようになります。「いや」「やだ」「だめ」などと否定的な言葉を言ったり大人の手を自分で止めたり、泣いたり癇癪を起こしたりと抵抗の示し方はさまざま。自我が少しずつ芽生えることによって、自立の一歩を踏み出そうとしているのです。その結果、自己主張の一つとしてイヤイヤ期が訪れます。一般的には3歳頃を目安に収まるといわれていますが、個人差によるところが大きいです。
自我の発達である
イヤイヤ期は自我の発達によって始まります。この時期に、脳と体がどんどん成長するのです。つまり、イヤイヤ期の到来は子どもが順調に育っている証拠ともいえます。イヤイヤ期は、身近な大人が子どもの気持ちを受け止めることが大切です。自己肯定感を高めることで、自分に自信を持てるようになるといわれています。
保育士がするべきイヤイヤ期の対応とは
イヤイヤ期の子どもに対し、保育士はどのように関わるのでしょうか。一番に大切なことは、子どもの気持ちに寄り添うこと。自分でできる・できない、やりたい・やりたくないなどと子どもは葛藤しています。その気持ちを受け止めて、尊重しましょう。イヤイヤ期に保育士がすべき対応をご紹介します。
否定せずに気持ちを受け止める
まずは子どもの気持ちをそのまま受け止めることが大切です。ありのままの気持ちに共感し、決して否定をしてはいけません。このとき、ただ心のなかで気持ちを受け止めるのではなく、言葉で表しましょう。気持ちの受け止めは、保育においても基本的なことといえます。子どもが大切な発達段階にあるからこそ、保育の基本を振り返りましょう。
自分でできた実感があるよう、さりげなくサポートする
「自分でボタンを留めたかった」や「自分で靴を履きたかった」など、身のまわりのことを自分でやりたいと強く思う子どもが多いです。とはいえ、必ずしも体の発達が追いついているわけではありません。「まだできないよ」と突き放すのではなく、さりげなくサポートしましょう。自分でできた実感は、自己肯定感にもつながります。
ほかのもの・ことで気持ちを切り替える
「着替えることがいや」「ご飯を食べることがいや」など、あらゆる行動に対して嫌がる子どももいます。とはいえ、保育園は集団生活の場の一つ。必ずしもその気持を叶えてあげられるわけではありません。行動を嫌がるときには、別の案を提案してみましょう。気持ちを切り替えることで、やるべき行動へとスムーズに促すことができるでしょう。
気持ちを落ち着かせる時間をつくる
イヤイヤ期が訪れる2歳前後は、自分の気持ちを言葉で表現することが難しい時期でもあります。自分の気持ちを表す言葉がわからずに、「いや」と抵抗しているのかもしれません。まずは保育士が子どもの気持ちを代弁しましょう。気持ちと言葉が一致することで、子どもの気持ちは落ち着きます。さらに、受け入れてもらえたと自己肯定感や満足感も満たされるのです。泣いているときにはあえて時間を置き、クールダウンさせることも効果的といわれています。このときも落ち着いたからと終わらせるのではなく、必ず言葉で代弁しましょう。
落ち着いた態度で接する
保育の場では時間に追われていることが多いでしょう。保育園によっては職員が足りないこともあるかもしれません。忙しい時間とイヤイヤの時間がぶつかると、思わず苛立ちを覚えることも。ですが、そのようなときにこそ保育士は落ち着いた態度を心がけましょう。とくに表情や声のトーンは、いつもより優しいものを意識してください。お互いの気持ちが昂ると、どんどんヒートアップしてしまいます。まわりを落ち着いた環境に整えることで、子どもも少しずつ気持ちが落ち着くはずです。
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保育士がすべきイヤイヤ期の対応についてご紹介しました。札幌市内で保育園を運営する中和興産株式会社では、各園にて保育士を募集しています。お気軽にお問い合わせください。
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