【保育士向け】保育園でできる！1月・お正月の遊びとは

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【保育士向け】保育園でできる！1月・お正月の遊びとは

2022.03.27

【保育士向け】保育園でできる！1月・お正月の遊びとは

日々の保育において、季節感のある活動を取り入れることも大切と考えられています。生活の変化や核家族の増加によって、伝統のある遊びに触れる機会が少ないこともあるでしょう。1月にはお正月があります。保育園での活動を通して、お正月の伝統や特長に親しみを持つ機会を作りませんか？今回は、保育園で取り入れたい1月・お正月の遊びについてご紹介します。

そもそもお正月とは

まずはお正月について正しく知りましょう。お正月とは、一年の健康と幸せを願う、年に一度の日本の伝統行事です。年神様をお迎えして良い一年にしましょう、と昔の人によって風習が作られました。年神様は、一年の幸福をもたらすためにやってくる神様のこと。お正月は神様と密接した行事といえます。日本の伝統行事のなかでも、最も古い行事です。

お正月はいつまで？

お正月は、4つに分けられています。1月1日から15日までがお正月です。この15日間をさらに細かく分けることができます。

・元日：1月1日の朝のこと

・三が日：1月1日から3日までの期間

・松の内：1月1日から1月7日までの期間

・小正月：1月1日から15日までの期間

保育園で取り入れるお正月遊びのねらいとは

保育園でお正月遊びを取り入れるときには、しっかりとねらいを立てましょう。

・お正月について知る

・日本の文化に親しみ、未来に受け継ぐ

これらのねらいが設定されることが多いです。お正月遊びには、昔の伝統を受け継いできた歴史があります。日本ならではの文化を受け継ぎ、保育士から子どもへ、子どもからさらに子どもへと繋いでいきましょう。

1月にやってみよう！遊びのアイディアをご紹介

保育園でも取り入れられる、1月・お正月の遊びのアイディアをご紹介します。お正月遊びを行うときには、ぜひ由来を伝えてくださいね。

福笑い

福笑いは、お正月遊びの定番でもあり乳幼児でも楽しむことができます。輪郭を描いた紙と顔のパーツの紙を用意しましょう。子どもは目隠しをして輪郭のうえに顔のパーツをのせていきます。乳幼児の場合には、目隠しを使わなくても十分に楽しめますよ。福笑いは「笑う門には福来る」の意味から生まれた遊びです。年始から笑いがたくさんの年になるように、という願いが込められています。江戸時代から親しまれているそうです。

凧揚げ

凧揚げは、「お正月」のうたにも登場する遊びです。ビニール袋を使って自作することもできます。凧揚げは、もともと中国の占いとして使われていました。平安時代頃に日本に伝わり、貴族の遊びとして楽しまれていたそうです。その後、江戸時代には庶民にも広まり、男の子の誕生日祝いとして愛されてきました。今では年齢や性別を問わないお正月の伝統的な遊びに。最近では、カイトと呼ばれる機会も増えてきました。

だるま落とし

だるま落としは、一番上のだるまを落とさないように下から小槌で叩く遊びです。だるまは、何度転んでも起き上がることができます。ですが、だるま落としのだるまは転ぶと起き上がりません。これは、転ばないように、と願いが込められているから。新年も災いや困難がないよう、昔の人たちはだるまを通して願ったのです。だるまが最後まで落ちないと、その年は災いや困難が起きない良い一年になるといわれています。

コマ回し

コマ回しも「お正月」のうたに登場する遊びです。もともとは、貝をコマにして遊んでいました。男の子の遊びとして生まれ、平安時代には貴族の遊びに変化。年月が経つとともに庶民にも広がりました。現代では、貝ではなく木で作られたコマが一般的です。回るコマの美しさや回り続ける時間、コマをぶつけ合う喧嘩ごまなど、遊び方もさまざま。コマ回しはコツが必要であるため、年長さんにぴったりでしょう。

すごろく

すごろくは、みんなで楽しめるボードゲームの一つです。中国で生まれ、奈良時代に日本に伝わってきました。当時のすごろくは現代とは全く異なり、将棋のような遊びだったようです。いつの日か現代のような遊びになり、江戸時代にはお正月遊びの定番の一つになりました。一つの遊びをみんなで楽しむことができるので、年中さん・年長さんにぴったりの遊びといえます。

お手玉

お手玉は、奈良時代頃から親しまれてきた遊びです。布で作った袋のなかには大豆や小豆が入っています。厳密にお手玉の数は決まっておらず、2個から5個くらいを使って遊ぶことが定番のようです。同時に投げる、手の甲にのせるなど遊び方もさまざま。柔らかな触り心地であるため、乳幼児も感触遊びとして楽しむことができるでしょう。ぜひ、触り心地や優しい音に注目してみてくださいね。