【冬に流行る！】保育園の感染症・予防対策とは

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【冬に流行る！】保育園の感染症・予防対策とは

2022.03.27

【冬に流行る！】保育園の感染症・予防対策とは

冬は、とくに感染症が流行しやすい季節です。予防や対策について、いま一度確認し直しましょう。とくに保育園は長時間の集団生活であるため、感染が広がりやすいといわれています。今回は、保育園で冬に流行る感染症や予防対策についてご紹介します。

保育園に冬に流行る感染症をご紹介

早速、保育園で冬に流行る感染症についてチェックしてみましょう。代表的な5つの感染症をご紹介します。

RSウイルス

RSウイルスとは、咳などが見られる呼吸器系の感染症です。風邪と症状は似ていますが、乳幼児がかかると肺炎を引き起こす可能性が高いといわれています。4日から5日ほどの潜伏期間を経て、38℃以上の高熱や鼻水、咳などの風邪症状が現れます。ゼーゼーやヒューヒューという喘鳴が聞こえるとき、咳によって十分な睡眠が得られないときには、すぐに病院を受診しましょう。とくに赤ちゃんは気管支が細いため重症化しやすいといわれています。入院になってしまうことも。保育園と家庭で情報共有することが大切です。

インフルエンザ

インフルエンザは、冬の感染症を代表する感染症です。12月から2月くらいまでをピークとします。潜伏期間は短く、1日や2日ほど。急に体調が悪くなり、高熱がでます。風邪症状を伴い、倦怠感や関節痛が現れることも。3日から7日ほど高熱が続くといわれています。インフルエンザによって中耳炎や肺炎などを併発することもあり、ワクチン接種が推奨されている感染症です。

ロタウイルス

ロタウイルスは、灰色の粘土のような固さの便と激しい嘔吐を引き起こす感染症です。2日から3日の潜伏期間後、症状が現れます。激しい嘔吐や下痢は、1日に5から6回ほど繰り返すことも。症状は3日から8日ほど続くため、症状が見られなくなってからの登園が望ましいです。保育園では症状の有無のほかに、尿量の減少やぐったり感をよく観察しましょう。

ノロウイルス

ノロウイルスは、感染力が強く保育園で流行りやすい感染症の一つです。胃腸が感染することにより、嘔吐や下痢などの症状が見られます。乳幼児の場合、突発的に嘔吐することも。感染を広げないためにも、念入りに消毒を行いましょう。消毒液は、酸性アルコール消毒を使用してください。ノロウイルスは、10個から100個のウイルスが体内に入ることで感染症を引き起こすといわれています。

溶連菌感染症

溶連菌は、細菌による感染症です。どびひや喉の炎症、発疹、発熱などの症状が現れます。症状が軽い場合、普通の風邪と見分けが難しいことも。保育園で溶連菌への感染が見られたときには、風邪の症状であっても病院の受診を勧めましょう。咳や鼻水はあまり見られないといわれています。

保育園でできる予防対策とは

冬に限らず、保育園では常に感染症の予防対策が求められます。多くの保育園が取り入れる感染症の予防対策についてご紹介します。感染症が流行る前に、いま一度園内の予防対策を見直しましょう。

こまめに手洗いをする

こまめな手洗いが感染症の予防対策に効果的であるといわれています。戸外活動をしたとき、給食を食べる前には必ず子どもたちと一緒に手を洗いましょう。排泄の援助を行う保育士は、オムツに触れた後にも手を洗ってくださいね。手を洗うときには、爪の隙間や指の間まで洗うことが大切です。手洗いと一緒にうがいもできると良いでしょう。

せき・くしゃみのエチケットを伝える

咳やくしゃみによって、飛沫感染を引き起こすことがあります。保育園に通う子どもたちはマスクの着用が難しいことも多いでしょう。保育園で、咳やくしゃみのエチケットを伝えませんか？子どもたちでもできる咳やくしゃみのエチケットは以下の通りです。

・後ろに向かって

・しゃがんで地面に向かって

・服のなかに向かって

実際に保育士が行う姿を見せることで、子どもたちにもわかりやすく伝えることができます。

共用部分を消毒する

トイレやドアノブ、床など共用部分をこまめに消毒しましょう。ウイルスや菌は目で見ることができません。一見綺麗に見えても、ウイルスや菌がたくさん付着している可能性もあります。除菌シートやアルコールなどを使って、ウイルスや菌を死滅させましょう。このとき、しっかりと拭くことが大切です。

こまめに換気をする

冬の寒い時期には辛いかもしれませんが、換気で室内の空気を入れ替えることも大切です。換気をして、ウイルスや菌を外に出しましょう。換気時には同時に暖房を入れることも多いかもしれません。暖房を入れるときには、温度だけでなく湿度にも注意してください。暖房によって室内の乾燥が進みます。加湿器や濡れタオルなどを使って、室内の湿度を保ってくださいね。