【1歳児】突然下痢！？原因と受診の目安とは

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【1歳児】突然下痢！？原因と受診の目安とは

2022.03.27

【1歳児】突然下痢！？原因と受診の目安とは

おむつを変えると子どもが下痢をしていた、ということは多くのママ・パパが経験しているでしょう。下痢は、基本的に体を治そうとする反応の一つといわれています。とはいえ、心配に思うことは当たり前です。下痢が続いてしまうと肌荒れを起こしてしまうこともあります。今回は、1歳児の下痢の原因についてご紹介します。

1歳の下痢の原因とは

1歳児の下痢にはさまざまな原因があります。なぜ下痢を引き起こしてしまうのかチェックしてみましょう。

ウイルス性胃腸炎

ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルスなどが原因になってウイルス性胃腸炎が起こります。トイレ後の手洗いをしていない、貝類の不十分な加熱がきっかけとなることが多いです。症状として、下痢の前に嘔吐が見られます。人から人への感染が強いため、保育園など集団生活の場でも見られる病気です。1歳児の場合には下痢が長引いてしまうことも。早めに病院を受診しましょう。

細菌性胃腸炎

サルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌などが原因になって細菌性胃腸炎が起こります。夏場に多く見られる病気であり、激しい症状が特徴です。なかでも下痢は粘血便を伴い水溶性。治療の多くは抗生物質が投与されます。無症状のまま感染していることも。下痢のほかに激しい腹痛や嘔吐、発熱が見られるときには病院を受診しましょう。

乳糖不耐症

乳糖不耐症とは、乳糖を腸が分解・吸収できないことが原因となる病気です。乳糖はミルクや母乳に含まれる成分であり、1歳児にも身近といえるでしょう。正常な小腸の粘膜には乳糖を分解する酵素（ラクターゼ）が存在します。ウイルス性胃腸炎などで小腸粘膜がダメージを受けるとラクターゼが減少。この状態で乳糖を含む食物を摂ってしまうと乳糖が分解されず腸内に残ってしまうのです。腸内に溜まった高濃度の乳糖が水分を引き寄せることで下痢が起こります。

食物アレルギー

食物アレルギーとは、ある特定のものを食べたときにアレルギー反応が起きる病気です。とくに乳幼児は、卵、牛乳、小麦などがアレルゲンになりやすいといわれています。下痢に血が混ざっていたり、白っぽい便が出るときにはすぐに病院を受診してください。ほかに、口まわりに赤みやかぶれが見られる場合も注意が必要といえます。

1歳が下痢をしたときの受診の目安

必ずしも下痢をしたからといって病院を受診する必要があるわけではありません。見られる症状が下痢だけであり、機嫌も良い場合には数日様子を見てもよいでしょう。受診の目安をご紹介します。

家庭で様子を見てOK

下痢が見られる場合に、機嫌の良いとき・元気そうなときには家庭で様子を見ても問題ないでしょう。消化器官の冷えや消化不良、食べすぎによって下痢を起こすこともあります。ただし、便の様子やニオイは毎回確認してください。食欲が十分にある場合でも、酸っぱいニオイの便はウイルス感染が疑われます。

すぐに病院を受診する

・下痢が白い

・下痢が赤い

・下痢が赤黒い

これらのように、下痢の色に変化がある場合にはすぐに病院を受診してください。また、便のニオイがいつもと明らかに違う場合も危険です。家庭で様子を見ていたが一週間以上下痢が続くときにも、病院を受診しましょう。何らかのウイルス感染を起こしている可能性があります。

家庭で様子を見るときのポイント

下痢のときに家庭でどのように様子を見るべきか、不安に思うこともあるでしょう。心がけたい2つのポイントをご紹介します。家庭での過ごし方の参考にしてみてくださいね。

積極的に水分補給を行う

基本的に安静にしていることが大切です。そして、いつも以上にこまめな水分補給を行いましょう。下痢を繰り返すことで体の水分が奪われ、脱水症状を引き起こすことがあります。嫌がらないときにはイオン飲料やお茶などがおすすめです。白湯も飲みやすいでしょう。高脂肪や繊維質の多い食事は避け、うどんやおかゆなど、消化しやすいものを選んでください。また、湯たんぽや重ね着で腹部を温めることも効果的です。

おしりの清潔を保つ

下痢のときには、おしりのケアを普段以上にしっかり行いましょう。下痢は液性の便であるため、腰や背中にまで広く付着してしまいます。便が付着したままにしておくと不潔なだけでなく、おむつ皮膚炎を引き起こしてしまうことも。おむつ皮膚炎を防止するためにも、お湯を使って丁寧に洗い流すことをおすすめします。下痢のとき、普段よりも排便回数はが多くなるでしょう。大変ですが、便が出るたびに洗い流すことが大切です。感染が広がる可能性もあるため、常に清潔を心がけましょう。