育児担当制を取り入れた乳児保育とは?基本のやり方やポイントをご紹介

保育の現場で「育児担当制」という言葉を聞いたことがありませんか?
近年選ばれることの増えた保育方法の一つです。
とくに乳児クラスで行われ、信頼感や愛着を形成するといわれています。
今回は、乳児保育の育児担当制についてやり方やポイントをご紹介します。
正しい知識で子どもたちの健やかな成長を目指しましょう。

 

乳児保育で取り入れられている育児担当制とは

育児担当制とは、子どもの身のまわりのお世話を担当する保育士を決めておく保育方法です。
担当制保育と呼ばれることもあります。これまでも、月案を複数の保育士で振り分けて作成してきたかもしれません。
育児担当制では、書類だけでなく実際の保育も担当した保育士が行います。

 

乳児保育で育児担当制を行う魅力

乳児クラスの子どもは、身のまわりのお世話をしてくれる大人を信頼できる相手として愛着関係を築きます。
育児担当制によって特定の保育士が担当することで、これまでよりもスムーズに安心感を得られるようになるのです。
信頼できる相手ができると、新しい環境にも慣れやすくなるでしょう。
さらに、乳児クラスは一人ひとりの発達に大きな差がある時期です。
育児担当制によって手厚い保育ができることで、食事やトイレトレーニングなども
適切なタイミングで行えるようになります。

 

育児担当制のやり方をご紹介

育児担当制では、保育園の方針に合わせて人数を振り分けることができます。
保育士が実際の保育から書類の作成まで担うため、それぞれが負担のない人数になるよう配慮しましょう。
子どもの人数を均等に割り振ったり、子どもの性格や年齢・保育士の経験年数などを考慮して割り振ったりする保育園もあるようです。
担当だけでなく、副担当も決めておくとフォローがしやすいかもしれません。やり方の例をご紹介します。

【3人の保育士で12人のクラス担当する場合】

・保育士A:4人の子どもを担当

・保育士B:4人の子どもを担当

・保育士C:4人の子どもを担当

【3人の保育士で10人のクラスを担当する場合】

・保育士A:2人の子どもを担当

・保育士B:4人の子どもを担当

・保育士C:4人の子どもを担当

 

乳児保育で育児担当制を行うときのポイント

育児担当制を取り入れると、これまでの集団で行う乳児保育とは違った保育生活を送ることになります。
保育士のなかには、はじめは戸惑う人もいるかもしれません。
ですが、常に質の高い保育を提供する心がけが欠かせません。
乳児保育で育児担当制を行うときのポイントをいくつかご紹介します。

 

担当の子どもをよく観察する

子ども一人ひとりに合った保育を提供できるところが、育児担当制の魅力でもあります。
担当する子どもをよく観察し、性格や好み、得手不得手を把握しましょう。
子どもと向き合うということは、信頼関係の構築にもつながります。子どもも一人の人間です。
気持ちに寄り添い理解を深めながら関わることが大切といえます。

 

職員同士の連携を図る

育児担当制によって、「自分の担当する子どもたちは自分が必ず見る」などと、ある種の独占欲が湧いてしまうことがあります。
子どもに愛情を注ぐ、些細な変化を見逃さないという点では、その心構えは大切なものといえるでしょう。
ですが、あくまで保育です。子どもたちの心身の成長が健やかであるよう、常に質の高い保育を提供しなければなりません。
時として、ほかの保育士の力を借りたい場面や反対にサポートが求められる場面もあるでしょう。
自分が担当する子どもたちだけを見るのではなく、クラス全体を俯瞰して見る視点が必須です。

 

担当以外の子どもと関わる

自分が担当する子どもたちだけと関わりを深めることは、育児担当制のデメリットともいえます。
育児担当制によって、同じ保育室で過ごしていても担当外の子どもと関わる機会が少なくなってしまいがち。
どんな性格なのか、個性や特長がわからないこともあるでしょう。
ですが、保育士は特定の子どもを担当する前に、在籍するクラスの担当です。
自由遊びの時間を使って、さまざまな子どもたちと関わりましょう。
新たな活動のヒントにもつながるかもしれません。
反対に、自分が担当する子どもたちもほかの保育士と関わりを深めることで、
欠勤や休暇時に安心してお願いすることができます。

 

わからないことは一人で抱えない

育児担当制では担当となる保育士の保育観が尊重されます。
自分の得意な保育ができる反面、ほかの保育士の保育を見て学ぶ機会は少なくなってしまいます。
トイレトレーニングや離乳食の進め方、友だち間のトラブルなど、
自分ひとりでは解決が難しいこともあるでしょう。
困ったときや不安なときには、同じクラスの担当保育士や主任保育士に相談することが大切です。
さまざまな保育観に触れることは、自分の保育を深めるきっかけにもなります。

 

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乳児保育で選ばれている育児担当制についてご紹介しました。
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