1歳半健診ではなにをするの？目的やチェック項目をご紹介

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1歳半健診ではなにをするの？目的やチェック項目をご紹介

2023.03.2

1歳半健診ではなにをするの？目的やチェック項目をご紹介

久しぶりの健診となる1歳半健診。自治体によっては3〜4ヶ月健診ぶりに受けることになるでしょう。
前回の健診から比べて、できることや体の発達も随分変わったはずです。
今回は、1歳半健診についてどのようなことをするのか詳しくご紹介します。
もちろん、所要時間や健診の具体的な内容は自治体によって異なります。
気になることは住んでいる自治体に問い合わせてみてくださいね。

1歳半健診とは

1歳半健診は、1歳6ヶ月児健康診査を正式名称とします。
その名の通り、1歳半になった子どもの健康状態を診るものです。
1歳半健診は母子保健法によって義務付けられた法定健診の一つ。
原則無料かつすべての市区町村で実施されています。
受診は義務ではありませんが、医師や保健師、栄養士などに相談できる貴重な機会ともいえるでしょう。
法定健診は、1歳半健診のほかに3歳児健診も当てはまります。

目的とは

1歳半健診は、子どもの心身の発達の様子を確認することが目的です。
運動機能や言葉の発語など、どのくらいできているのかを確認します。
また、疾患や異常の早期発見にも効果的です。
1歳半健診で発見できると、適切な治療や支援へとスムーズにつなげることができるでしょう。
さらに、子どもの様子の確認だけでなく保護者への情報提供も目的としています。
子育ては悩みが尽きないもの。専門知識に長けた人に相談することで、不安解消や自信へとつながるはずです。

1歳半健診の流れをご紹介

1歳半健診の一般的な流れは以下の通りです。

・受付：事前に記入した問診票の提出や検温などを行う

・問診：保護者や子どもとの会話を通して、医師や保健師が発達を確認する

・計測：身長や体重、頭囲、胸囲などを計測する

・診察：小児科医が骨格や皮膚、音や光への反応、四肢の状態などを診察する

・歯科検診：歯科医が虫歯の有無や噛み合わせを確認し、歯磨き指導を行う

・講習会：歯科医や栄養士などから生活面・栄養面の講習が行われる

・相談会：日々の育児について保健師などに相談できる

1歳半健診ではどんな項目をチェックするの？

1歳半健診で確認される項目をより詳しくご紹介します。
これらは、問診で保護者に日々の様子を聞くことも。
1歳半健診が近くなったら、意識的に子どもの姿を観察すると良いでしょう。

コミュニケーションについて

1歳半になると大人の言葉を理解するだけでなく、子ども自身も意味のある単語を発語するようになります。
2〜3語程度の発語が見られるか、大人の言葉を理解しているのか確認されます。
どんな言葉を話す姿が見られるのか、日常生活のなかで観察しておきましょう。

意味のある動作の理解について

保護者の真似をして意味のある動作をするようになります。
「バイバイ」「おいで」「ちょうだい」などが理解と真似がしやすい動作といえるでしょう。
保護者の声かけに対して動作で受け答えできるか確認することをおすすめします。

頭部の状態について

1歳半ごろになると、大泉門が閉じる子どもが多いとされています。
閉じ具合や頭囲、頭蓋骨の形などが確認されます。頭の形が気になるときには、診察時に相談しましょう。

歩く様子について

1歳になる前ごろにつかまり立ちをするようになり、少しずつ一人で歩くようになります。
1歳半では一人歩きが上手になった子どもが多いでしょう。
どれくらいの距離を歩くことができるのか、歩数などを通して運動機能の発達を確認されます。

手指の発達について

1歳半になると手指の使い方も上手になります。
積み木やおもちゃなどを指でつまむ・重ねる姿が見られるでしょう。
手指を細かく動かす様子を観察し、発達を確認されます。

指さしの様子について

1歳前後から大人の質問に指をさして答えるようになります。
「りんごはどれ？」「お口はどこ？」など、簡単な質問で指さしができるか観察しましょう。
もちろん、子どもによって答える質問はさまざま。
人見知りや場所見知りもするため、健診ではいつものようにできないかもしれません。
その場合には家庭での様子を聞き取って発達を確認します。

口内について

歯の生え具合をはじめ、総合的に口のなかの発達を確認されます。
口のなかは家庭ではなかなか観察が難しいため、良い機会となるはずです。
歯磨きやフッ素の頻度など、気になることはどんどん質問しましょう。
体の発達と同様に、口のなかの発達にも個人差が大きくあります。
歯の本数や生える順番による心配は必要ありません。もちろん、気になるときには気軽に質問してOK。
専門知識に長けた医師に診てもらうことは、保護者の安心感にもつながるはずです。