子どもがぬいぐるみを持ち歩く心理とは?移行対象ってなに?

お出かけや保育園・幼稚園への登園などに「〇〇も連れて行く」「〇〇も一緒に」などと、子どもがぬいぐるみを離さないことがあるでしょう。
ちょっとした散歩にもぬいぐるみを持ち歩く子どももいます。
なぜ子どもはぬいぐるみを持ち歩くのでしょうか?

今回は、子どもがぬいぐるみを持ち歩く心理について詳しくご紹介します。
我が子がぬいぐるみを持ち歩くことに疑問を抱いているママ・パパは参考にしてみてくださいね。

 

移行対象とは

子どもがぬいぐるみを持ち歩くことは、決して珍しいことではありません。
子どもによって持ち歩くアイテムは異なり、ぬいぐるみをはじめブランケットやタオル類ということも。
これら子どもが大切に持ち歩くアイテムは、移行対象と呼ばれています。

ブランケット症候群や安心毛布と呼ばれることもあり、聞いたことがあるママ・パパもいるかもしれません。
移行対象はイギリスの小児科・精神分析家のウィニコットが提唱し、心理学で用いられる呼び名です。

子どもは、母子分離の時期がやってくるとぬいぐるみなどを命のあるものとして捉えるようになります。
ママと離れることへの不安感から自分を守るために、ぬいぐるみなどを持つことで落ち着こうとしているのです。
日本では約3割の子どもが移行対象を持つといわれています。

 

ぬいぐるみはママの代わりになる

先にご紹介したとおり、ぬいぐるみをはじめとする移行対象はママの代わりです。
子どもによって選ぶアイテムは異なりますが、柔らかいものや肌触りの良いものが選ばれる傾向にあります。
移行対象は、子どもに安心感を与えるもの。
抱きしめたり頬ずりしたりしたときに、ママに包まれているような気持ちになるようです。

 

移行対象が落ち着く時期とは

移行対象への気持ちを強く持つようになるのは、母子分離の時期といわれています。
なかでも1歳ごろが多いようです。

これは、自由に活発に動けるようになるから。
新たな世界にどんどん出会うことで、興味と不安を抱くようになるのです。
人見知りや後追いの時期とよく似ているといえるでしょう。

移行対象が落ち着く時期は、2〜3歳くらいが多いとされています。
ただし、個人差があります。
大きな環境の変化によって、3歳を過ぎてもぬいぐるみを持ち歩く子どもも珍しくありません。

 

ぬいぐるみを持ち歩くことはやめさせるべき?

「ぬいぐるみに依存するのでは?」「周りの子どもたちは持ち歩いていないのに…」と心配に思うこともあるかもしれません。
ですが、移行対象は無理にやめさせる必要はないと考えられています。

これは、移行対象が子どもの拠りどころになっているから。
無理にやめさせてしまうと、ママから引き離されている感覚になってしまうのです。
年齢とともに移行対象との付き合い方も変わっていくもの。
いつか移行対象から卒業する日が必ず来るのです。

その日まで、あたたかく見守ってあげましょう。

 

子どもがぬいぐるみと上手く付き合うために家庭で取り組みたいこと

ぬいぐるみが移行対象となると、場所を問わずに持ち歩くでしょう。
家のなかはもちろん、友だちや親戚の家、保育園・幼稚園、お出かけ先など、どこでも一緒かもしれません。

子どもが移行対象から卒業する日までぬいぐるみを大切にできるよう、家庭で取り組みたいことをご紹介します。

 

ぬいぐるみの清潔を保つ

ぬいぐるみは布地でできているため、汚れたりホコリがついたりしやすいです。
外の汚れはもちろん、よだれや汗がついてしまうこともあります。

子どもが嫌がらない範囲で、できるだけ定期的にぬいぐるみを洗いましょう。
子どもがどうしても洗いたがらないときには、お風呂のときに一緒に手洗いすることもおすすめです。
ダニやカビを対策するためにも、しっかりと乾燥させてくださいね。

 

ぬいぐるみを抱いたまま朝を迎えない

ぬいぐるみが睡眠のお供になっている子どもも多いです。
一緒にママ・パパの読み聞かせを聞いたり、抱きしめて寝たりすることもあるでしょう。
ギュッとぬいぐるみを抱く姿は、とてもかわいらしいもの。
ですが、ぐっすり眠ったら子どもからぬいぐるみを離すことを忘れてはいけません。

ぬいぐるみがあることで、子どもの寝返りを阻害する可能性があるのです。
子どもは寝相が悪いほど脳が休まっていると考えられています。
心身の疲れを癒やすためにも、ぬいぐるみを離してくださいね。

また、ぬいぐるみが子どもの口を覆ってしまい、窒息を引き起こす可能性もあります。
棚のうえなど、子どもの手が届かないところに置くと良いでしょう。

 

パーツなどの誤飲に気をつける

どんなぬいぐるみが移行対象になるのか、ママ・パパは決めることができません。
そのため、装飾がついたぬいぐるみを子どもが気に入る可能性もあります。
持ち歩いているうちに装飾が取れてしまわないよう、定期的に確認しましょう。

取れたパーツは誤飲しないようにママ・パパが預かり、すぐに直してあげてくださいね。

 

まとめ

子どもがぬいぐるみを持ち歩く心理についてご紹介しました。

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