認可保育園の保育料はいくらくらい？札幌市の場合を詳しくご紹介

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認可保育園の保育料はいくらくらい？札幌市の場合を詳しくご紹介

2023.01.27

認可保育園の保育料はいくらくらい？札幌市の場合を詳しくご紹介

「自治体によって認可保育園の保育料は異なる」「家庭の収入によって保育料が計算される」など、
なんとなく保育料について知っているママ・パパも多いでしょう。
保育園の利用を検討するうえで、保育料をはじめとする費用は気になる項目の一つ。
保育料の金額で認可保育園と認可外保育園、どちらにするか決めたいママ・パパもいるはずです。
今回は、認可保育園の保育料について札幌市を例に詳しくご紹介します。
認可保育園の保育料について知りたいママ・パパは参考にしてみてくださいね。

札幌市の認可保育園の保育料とは

札幌市では、認可保育園の保育料の計算に階層区分が用いられます。
階層区分とは、世帯の所得割額を基準に分けられた保育料の区分のことです。
A、B、C1〜D9まで15種類あり、世帯の所得割額で当てはまる階層から保育料が求められます。
所得割額は、同一世帯の市民税所得割額を合計。
ママ・パパ両方の所得割額を合計して計算されるため、自分で目安を計算するときには注意が必要です。
また、ママ・パパの収入合計が一定額に満たない場合や祖父母と同居している場合には、
祖父母の所得割額も算定に含まれることがあります。
所得割額が397,000円以上の場合、保育料は最大額となり、保育標準時間認定で75,900円、保育短時間認定で74,610円です。

所得割額とは

所得割額について詳しくチェックしてみましょう。所得割額は、認可保育園の保育料の階層区分の根拠として用いられます。前年度・当年度の所得割額が用いられるため注意が必要です。

・前年度の市民税所得割額によって計算：4月分から8月分までの保育料

・当年度の市民税所得割額によって計算：9月分から翌年3月分までの保育料

また、保育料の計算に該当する年の1月から12月までに収入がなかった場合、市町村民税の申告が求められます。
申告をしなかった場合、保育料は最高区分となるD9階層で計算。
保育標準時間認定で75,900円、保育短時間認定で74,610円の保育料になってしまいます。
認可保育園の利用を検討したときには、家庭の状況に合わせて市町村民税の申告について必要の有無を確認しましょう。
さらに、認可保育園の利用前に保育料を計算しておきたいママ・パパも多いはずです。
札幌市では、保育料の計算には6％の税率で計算された所得割額を用います。
通知書などに記載されている所得割額と金額が変わる可能性があるため注意が必要です。
認可保育園の保育料の計算には、以下の控除は適用されません。控除がある場合には減税前の金額を用います。

・住宅借入金等特別控除

・寄附金税額控除

・配当控除

・外国税額控除

・配当割額、株式等譲渡所得割額控除

幼児教育・保育の無償化の対象である

2019年10月に「幼児教育・保育の無償化」が実施され、札幌市でも該当する子どもの保育料が無償化の対象となります。

・認可保育園の場合：3〜5歳のすべての子どもの保育料が無償化

・認可外保育園の場合：3〜5歳のすべての子どもの保育料が月額37,000円まで無償化

また、0〜2歳の保育料についても、認可保育園では住民税非課税世帯は無償化の対象です。
認可外保育園では月額42,000円まで無償化の対象になります。

札幌市独自の認可保育園の保育料施策とは

札幌市では、認可保育園を対象とした市独自の保育料施策が行われています。

・多子軽減

・ひとり親世帯などを対象とした軽減

それぞれを詳しくご紹介します。

多子軽減

札幌市では、認可保育園を利用する家庭を対象に、世帯の子どもの人数によって保育料を軽減しています。

・第2子の保育料無償化：就学前かつ保育所などを利用している子どものなかで、年齢の高い順に人数を数える

・多子軽減：世帯年収が基準を下回る場合、年齢や利用施設の有無に関係なく同一生計の子どもを最年長から数える

家庭によって、年収も子どもの人数も異なるもの。
周りにも相談しにくい内容であることが多いため、不安なときやわからないときには自治体に問い合わせましょう。

ひとり親世帯などを対象とした軽減

札幌市では、認可保育園を利用するひとり親世帯などを対象に保育料を軽減しています。
ひとり親世帯または障がい者同居世帯であり、市民税所得割額が77,101円未満の家庭が対象です。
対象となる場合、保育料は一律で4,400円になります。
また、やむを得ない事情によって収入が減少している場合、保育料の減免制度に該当することも。
収入が減少して保育料の支払いに困ったときには、速やかに自治体に相談しましょう。