3歳児健診で発達障害がわかる？発達に遅れがあると指摘されたら

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3歳児健診で発達障害がわかる？発達に遅れがあると指摘されたら

2023.03.17

3歳児健診で発達障害がわかる？発達に遅れがあると指摘されたら

1歳半健診のあと、しばらく子どもの健診はありません。つぎに訪れるのは3歳児健診です。
1歳半から3歳になるまでの間、たくさんの成長が見られたことでしょう。
ですが、子どもの成長には個人差があるもの。
「話す言葉が少ない」「落ち着きがない」など、気になることがあるママ・パパもいるかもしれません。
今回は、3歳児健診で発達障害の有無がわかるのかご紹介します。
子どもの発達について気になっているママ・パパは参考にしてみてくださいね。

3歳児健診とは

3歳児健診とは、その名の通り3歳児を対象とした健康診査です。
母子保健法によって実施を義務付けられ、各自治体にて行われています。
自治体によって実施時期や内容は異なりますが、総合的に子どもの発育状況を確認することを目的とします。
3歳児健診は小学校就学前の最後の乳幼児健診。
子どもの疾病や障害を早期に発見し、適切に治療するためにも健診を受けましょう。
3歳児健診では、以下のような目的をもって行われます。

・身体的な発育状況の確認

・心理的な発育状況の確認

・疾病、障害の早期発見

・育児に関する指導

・育児に関する悩み相談

・家庭と関連機関との関わりの場

3歳児健診の対象とは

3歳児健診は、満3〜満4歳になる前の子どもを対象とします。
北海道札幌市では2023年現在、3歳の誕生日から1ヶ月後を目安に健診の案内が郵送されるようです。
ちなみに、東京都では3歳になった月末や3歳1ヶ月ごろ、大阪府では3歳7ヶ月や3歳10ヶ月など、
都道府県だけでなく市区町村によっても実施のタイミングが異なります。
「3歳を過ぎても健診の案内が届かない」「長期の予定があるから健診の日程を知りたい」などというときには、
住んでいる自治体に問い合わせると良いでしょう。

3歳児健診で発達障害がわかるって本当？

子どもの発達には個人差があるとはいえ、発達が遅れると心配してしまうママ・パパがほとんどでしょう。
もちろん、個人差の範囲というものもあれば、なんらかの原因が考えられるものもあります。
3歳児健診では発達障害などの可能性も含めて総合的に診査。
「発達に遅れがある」とはっきり指摘を受けることもあるかもしれません。
ですが、3歳児健診は発達障害の有無を診断する場ではないのです。
発達に遅れがある＝発達障害である、ということではないと十分に理解しておきましょう。
発達障害の確定診断は専門の医療機関が行います。
3歳児健診でより詳しく診るべきと判断されたら、専門機関へと案内してくれるはずです。
発達に指摘を受けると、心配したりショックを受けたりするママ・パパも。
まずは冷静に受け止め、深刻になりすぎないことが大切です。
3歳児健診で発達の遅れを指摘されたときには、以下の流れで行動しましょう。

経過観察を行う

発達の遅れを指摘されて専門機関へと案内されなかった場合、経過観察となります。
経過観察とは、子どもの成長をもう少し見てみるということ。
保健師などが家庭訪問を行い、家庭での子どもの様子を確認したり関わり方の支援を行ったりします。
3歳児健診は普段と環境が異なるため、ありのままの姿が見られないことも多いのです。
リラックスできる家庭での様子によって、発達の遅れは個人差の範囲内と判断されることもあります。

療育施設を利用する

「グレーゾーンと判断された」「子どもが生活しやすいよう必要なスキルを身につけてほしい」
というときには、療育施設の利用もおすすめです。
療育施設とは、日常生活や集団生活で必要なスキルを身につけるためのプログラムを提供する施設のこと。
発語を促したりコミュニケーション方法を学んだりすることができます。
療育施設は、障害を持っている、生涯の可能性がある18歳未満の子どもが対象です。
療育センターや児童発達支援センターと名前がついていることも多くあります。

かかりつけ医と情報共有する

「いつもできていることが健診でできなかった」というときには、かかりつけ医に相談しましょう。
かかりつけ医によっては、個別で3歳児健診を実施していることがあります。
普段の体調不良や予防接種など、3歳児健診の医師よりもかかりつけ医に会う機会の方が多いはずです。
その分、かかりつけ医の方が普段の子どもの様子をわかっています。
かかりつけ医で発育を確認してもらうときには、3歳児健診で指摘を受けたことを伝えておくとスムーズです。