雨の降る日や肌寒い日には、室内での活動を選ぶ保育士が多いでしょう。
戸外での活動が続いたときにも、室内遊びを充実させることで保育生活にメリハリができますよね。
乳幼児の時期は、体を動かす楽しさを知る絶好のチャンス。

今回は、保育士向けに体を動かす室内遊びをご紹介します。
定番の遊びばかりなので、新年度の保育でも楽しめるでしょう。

 

【乳児クラス向け】体を動かす室内遊びとは

乳児クラスでは、保育士と一緒に楽しむ遊びがメインになりますよね。
室内遊びでも、保育士が楽しむ姿から興味を引き出すことが大切です。
保育士とのスキンシップから、物の動きや音、感触に触れ合うきっかけを作りましょう。

また、乳児クラスでは誤飲や怪我の防止に配慮しなければなりません。
体を動かす範囲の安全だけでなく、使う遊具の大きさや素材にも気を配ってくださいね。
活動前と後には、遊具の個数を数えると安心です。

さらに、乳児の時期は言葉で自分の気持ちを伝える発達段階に到達していません。
思いがけないタイミングで噛みつきやひっかきなどが起こる可能性もあります。
子ども同士の距離や保育士の配置の位置についても、指導案で十分に考えておきましょう。

 

マットを使った体を動かす遊び

室内遊びでのびのびと体を動かすときには、マット運動がおすすめです。
保育士がマットの上に寝転がることで、子どもたちの興味も引き出せるでしょう。
ふわふわとした感触を楽しめます。

マットに慣れたら、毛布やクッションを使って段差を作っても楽しいですよ。
登ったりくぐったり、くるまったりとさまざまな体を動かす遊びに発展します。

まだまだ言葉ではルールの理解が難しい時期。
遊び方のルールは決めずに、保育士が遊ぶ姿から楽しみ方を伝えましょう。

また、自由に寝転がる遊びでは、友だちの上に乗っかる・マットの下に手や足を入れ込むことがあります。
怪我や事故につながらないよう、保育士は目を離さないことが大切です。

 

新聞紙を使った体を動かす遊び

室内遊びで音や形の変化を楽しみながら体を動かすときには、新聞紙遊びがおすすめです。
握る、めくる、破るといった指先の動きを促すことができます。
音も大きく、子どもたちから人気の高い遊びの一つです。

1歳児の後半や2歳児クラスでは、保育士がセロテープを用意してもよいでしょう。
丸めたり破ったりした新聞紙にテープを貼ることで、見立て遊びのバリエーションも広がります。

さらに、新聞紙の大半は大豆インクを使って印刷されています。
化学物質が気になるときにも安心です。
とはいえ、口に含みやすい物でもあります。
舐めたり食べたりしないよう、留意してくださいね。

 

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【幼児クラス向け】体を動かす室内遊びとは

幼児クラスでは、友だちと一緒に楽しむ遊びがメインになるでしょう。
室内遊びで体を動かすときには、わかりやすく簡単なルールを決めると社会性を身につけることができます。
力加減やコミュニケーションが必要な遊びを取り入れてもよいかもしれません。

幼児クラスになると、やりたい遊びを保育士に伝えたり、自分たちで遊びを展開したりと主導的になりますよね。
子どもたちがやってみたいこと、楽しんでいることを尊重しましょう。
自分の気持ちやアイディアを受け入れてもらうことで、子どもたちの自己肯定感や自信につながります。

 

ティッシュを使った体を動かす遊び

室内遊びで体を動かしながらバランス感覚を高めるときには、ティッシュを取り入れてみませんか？
2枚重ねのティッシュを1枚に分けることで、花紙のような薄さになります。
高いところからティッシュを落とし、変則的な動きを楽しみましょう。

友だち同士でティッシュを落とし合うことで、コミュニケーションにも繋がります。
ティッシュをキャッチする、団扇などで落とさないように仰ぐなど、バリエーションも豊かです。

ティッシュの動きに合わせて体を動かすことで、瞬間的な判断をする力やバランス感覚の向上が養えます。

 

さまざまな遊具を組み合わせて体を動かす遊び

室内遊びで思いきり体を動かすときには、サーキットがおすすめです。
サーキットとは、いくつかの遊具を組み合わせて作ったコースのこと。
ぐるぐると周回することで、さまざまな遊びを繰り返し楽しむことができます。

定番はマットやバランスストーン、平均台など。
そのときに子どもたちが気に入っている遊具を取り入れると、遊びへの集中力もアップします。
ルールを決めて行う活動なので、順番を守る方法や大切さを伝えたいときにもぴったりです。

ただし、急ぐ気持ちのあまり思いがけない怪我につながることも。
ちょうどよい速度のBGMを流す、保育士が丁寧に声かけをするなど、気持ちを落ち着かせる工夫をしましょう。

 

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