保育園と幼稚園、働くならどちら？違いを知って就職先を見つけよう

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保育園と幼稚園、働くならどちら？違いを知って就職先を見つけよう

2021.03.27

保育園と幼稚園、働くならどちら？違いを知って就職先を見つけよう

短大や専門学校などの子ども科・保育科では、卒業と同時に保育士資格と幼稚園教諭免許を取得することができます。実習を行うことで、保育園と幼稚園、どちらが自分に向いているのか迷ってしまう人もいるでしょう。今回は保育園と幼稚園の違いについて、働く観点からご紹介します。就職先選びの参考にしてみてください。

保育園と幼稚園、働く違いとは

早速、保育園と幼稚園の違いについてチェックしてみましょう。どちらも子どもと関わる仕事に変わりはありません。主に、施設の目的と子どもの年齢で違いが生まれます。

保育園

保育園は、就労などによる保護者に代わって子どもの保育を行うことを目的とします。働くために必要な資格は、保育士資格です。保育園での生活を通して、子どもたちは食事や排泄といった基本的な生活習慣を身につけます。保育園では、0歳児から5歳児までと幅広い年齢を受け入れます。開園時間は幼稚園と比べると長めであり、8時間保育が一般的です。繁華街にある保育園では、24時間開園しているところも。保護者のニーズに合わせた保育園が多いです。働くときには、子どもだけでなく家庭への支援や寄り添いも求められます。

幼稚園

幼稚園は、小学校に向けて集団生活に慣れることを目的とします。働くために必要な資格は、幼稚園教諭免許です。幼稚園での生活を通して、子どもたちは集団生活の基礎を身につけます。幼稚園では、満3歳以上から5歳児までの子どもを受け入れます。保育園と比べて、限定的なところが特長です。開園時間は保育園と比べると短め。最近では、働く保護者のために延長保育を行う子ども園を併設する幼稚園が多いです。働くときには、年齢や発達に合った活動に加えて、ひらがなの読み書きや体操活動といった教育的な活動も行います。

保育園と幼稚園、それぞれで働くメリデメの違いとは

保育園と幼稚園には、それぞれ働くメリットとデメリットがあります。メリットとデメリットの違いを知ることで、自分が働きやすさを感じる就職先を見つけられるでしょう。

保育園

保育園で働くメリットは、長い期間に渡って子どもたちの成長を実感できるところです。クラス担任として長く関わることは難しくても、同じ園内にいることで成長を見守ることができます。0歳児から5歳児まで幅広い年齢の子どもがいることで、保育スキルも身につけられるでしょう。また、保育園は複数担任制が一般的。そのため、周りの保育士に頼りやすい環境も整っています。保育園で働くデメリットは、保育と事務作業の両立が大変なところです。保育時間が長いため、思うように事務作業時間を確保できないことがあります。午睡時間の活用やほかの保育士との協力など、工夫が必要になるでしょう。ほかにも、幼稚園のような長期休暇がありません。土曜日も開園しているため、プライベートに窮屈さを感じるかもしれません。

幼稚園

幼稚園で働くメリットは、情操教育に意欲を高める子どもの姿から成長を感じられるところです。ひとり担任のクラスでは、最大で35人の子どもを受け持つことになります。自分の授業と指導によって成長する子どもの姿は、やりがいを感じられるでしょう。また、幼稚園そのものに長期休暇があることにより、自分のプライベートな時間をしっかりと確保することもできます。長期休暇にも勤務日はありますが、日程次第では旅行に行くことも可能です。幼稚園で働くデメリットは、事務作業がたくさんあるところです。子どもの教育を行う場であるため、翌日の準備やカリキュラム作成、教室の飾り付けなどさまざまな業務があります。残業が発生する可能性もあり、自分で計画的に進める力が求められます。

働くのなら…保育園と幼稚園どちらに向いている？

最後に、自分が保育園と幼稚園、どちらで働くことが向いているのか考えてみましょう。もちろん、働くなかで自分の得意を見つけ、転職する人も多くいます。一般的に向いていると言われる人をご紹介します。

保育園で働くことに向いている

保育士に向いている人は、子どもと発見や体験を共有したい人です。保護者に代わって保育を行う場所であるため、子どもたちの初めての場面に出会う機会も多くあります。自分の援助で子どもたちを成長させたい、できた瞬間に立ち会いたいという人に向いているでしょう。また、ピアノや運動など、苦手がある人もほかの保育士と協力することでカバーしあって働くことが可能です。