発熱は人間が持つ体の防衛反応の一つです。
ですが、子どもがつらそうにしている姿を見ると、ママ・パパは心配になってしまうでしょう。
熱は上がったり下がったりを繰り返すこともあり、ママ・パパの仕事復帰の目安がなかなか立たないこともあります。
今回は、子どもの熱について上がりきったサインとまだ上がるサインをご紹介します。
子どもが熱を出したときの参考にしてみてくださいね。
熱が出る子どもの病気とは
熱はさまざまな感染症・病気で見られる症状です。
子どもがなりやすい熱が出る病気の代表をいくつかご紹介します。
・風邪:熱のほかに咳や鼻水、のどの痛みなどが見られる
・扁桃炎:扁桃腺の炎症によって熱が出る
・インフルエンザ:突然高熱が出る
・急性中耳炎:熱のほかに耳を気にする姿や痛がる姿、耳垂れが見られる
・おたふくかぜ:耳下腺の炎症によって熱が出る
・尿路感染症:乳幼児期は男の子、年長ごろには女の子がなりやすい
・突発性発疹:高熱が出て解熱後に赤い発疹が出る
・溶連菌感染症:突然高熱が出て発疹やいちご舌が見られる
上がりきった?まだ上がる?子どもの熱のサインをご紹介
子どもの熱が続くと、「いつ下がるのだろう」「まだ上がるのかな?」と心配になることでしょう。
実は、子どもの熱にはサインがあります。
サインをしっかりと見極めることで、熱が上がりきったのかまだ上がるのか判断することができるはずです。
子どもの熱のサインをチェックしてみましょう。
熱が上がりきったサイン
顔が赤くなり、手足があたたまると熱が上がりきったサインです。
汗もたくさんかき、見ると暑そうな印象を抱くでしょう。
熱が上がりきるとママ・パパもひとまず安心です。
汗を流したり拭き取ったりし、こまめに着替えをさせてあげましょう。
まだ熱が上がるサイン
子どもが寒そうにし、手足が冷たいと熱がまだ上がるサインです。
顔色も悪く、寒くて震えることもあります。
熱が上がりきるまでは、冷やしたとしても熱が下がることはありません。
服やタオルケットなどで体をしっかりとあたためてあげましょう。
子どもが熱を出したときに家庭での過ごし方のポイントとは
子どもが熱を出すと、保育園や幼稚園は欠席することになります。
元気に回復するまで、家庭でゆっくりと過ごすことになるでしょう。
子どもが熱を出したときに家庭での過ごし方のポイントをご紹介します。
解熱剤=治るわけではない
熱で病院を受診すると、解熱剤が処方されるでしょう。
処方された解熱剤は、必ず医師の指示にしたがって服用させてください。
また、手元に解熱剤がないからと大人用の解熱剤を使いたくなるかもしれません。
薬は、子どもの年齢や体重などによって量が定められているもの。
大人用の解熱剤を使うことは絶対に避けましょう。
解熱剤は熱を一時的に下げてくれる薬です。
解熱剤=治るわけではないのでむやみに服用させることもNGです。
解熱剤を使いたいときには、以下を参考にしてみてくださいね。
・子どもの熱が38.5℃以上である
・熱によって苦しそう、つらそうである
・前回の服用から6時間以上経っている
お風呂は基本的にOK
子どもの熱が38.5℃を超える場合は、その日のお風呂は控えておきましょう。
蒸しタオルなどで全身を拭いてあげることで、さっぱりすることができます。
子どもの熱が38.5℃以下の場合は、お風呂に入って問題ありません。
ただし、いつもよりも短時間で済ませることが大切です。
入浴は控え、シャワーで済ませると良いでしょう。
冷却シートに熱を下げる効果はない
熱というと、おでこに冷却シートを貼った姿が定番かもしれません。
実は、冷却シートは冷たいだけのもの。
冷却シートそのものに熱を下げる効果はないのです。
さらに、冷却シートがずれてしまうと口や鼻をふさぐ危険性があります。
窒息を防ぐためにも、冷却シートを使うときには目を離さないことが大切です。
冷えることで気持ちが良さそうにしているのであれば、時間を決めて使うと良いでしょう。
水分補給はいつもよりもこまめに
熱によって汗をかくとたくさんの水分が失われます。
いつもよりもこまめに水分補給をさせましょう。
麦茶や白湯はもちろん、飲みやすそうであれば子ども用のイオン飲料などもOKです。
食欲がないときには、りんごやぶどうのジュースを飲ませる家庭もたくさんあります。
柑橘類系のジュースは、刺激となるため体調不良のときには避けてくださいね。
熱が下がってもしばらくは安静にさせる
子どもの熱が下がっても、すぐに普段通りの生活に戻すことは控えましょう。
急激に体を動かすことで、負担がかかってしまう可能性があります。
体力が戻っていないため、熱が再び出てしまうことも。
数日間はゆったりと過ごすことをおすすめします。
まとめ
子どもの熱のサインについてご紹介しました。
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