正しい知識を。3歳児からの無償化について徹底解説

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正しい知識を。3歳児からの無償化について徹底解説

2022.03.27

正しい知識を。3歳児からの無償化について徹底解説

家庭が抱える保育料の負担を軽減するために、『幼児教育・保育の無償化』という制度があります。この制度について、なんとなく知っているママ・パパもいるでしょう。今回は、3歳児からの保育料の負担について詳しくご紹介します。よくある疑問についてもご紹介するので、参考にしてみてくださいね。

3歳児から対象となる『幼児教育・保育の無償化』とは

『幼児教育・保育の無償化』は、2019年10月に幼児教育の負担を軽減するために始まった制度です。幼保無償化と呼ばれることもあります。この制度は、原則として3歳児クラスからの保育料が無償になります。ただし、「原則」という部分に注意しなければなりません。適用の範囲は保育料のみであり、ほかの必要な費用については引き続き家庭での負担が必要です。保育施設ごとに詳しくチェックしてみましょう。

保育園・幼稚園の場合

保育園・幼稚園の場合には、3歳児クラスからの保育料が無償化になります。ただし、保育料以外の項目で負担が必要なため注意が必要です。制度適用の範囲外になる項目には、以下のようなものがあります。

・通園送迎費

・給食の食材費

・行事費

・教材費

・延長保育料

これらは、各保育園や幼稚園によって項目や金額が変わります。事前に確認しておきましょう。なお、年収360万円未満の世帯の子どももしくは第3子の子どもについては、副食費が免除になります。

企業主導型保育園の場合

企業主導型保育園の場合にも、3歳児クラスからの保育料が無償化になります。企業主導型保育園は認可外になるものの、認可施設同様の助成がされることとなっているのです。また、住民税非課税世帯の0歳児から2歳児に関しても、保育の必要性が認定されることで制度が適用されます。

認可外保育園等、その他施設の場合

認可外保育園をはじめとするその他施設の場合には、無償化の範囲に関して複雑になります。まず、制度の適用となるために保育の必要性の認定が必要です。認定を受けた家庭では、保育料として月額37,000円を上限に国が負担。この上限を保育料が超えてしまう場合には、引き続き差し引いた金額の負担を行うことになります。0歳児から2歳児は月額42,000円が上限です。入園前に、あらかじめ園に確認しておくことをおすすめします。

3歳児からの無償化、気になる疑問を解決

仕事と子育てを両立するにあたり、月々の負担が必要な保育料がネックになる家庭も多いでしょう。また、3歳児クラスからの保育料が無償化になるとはいえ、疑問も浮かぶかもしれません。3歳児クラスからの保育料について、よくある疑問をご紹介します。

子ども預ける自己負担がすべて0円になるの？

幼保無償化によって、自己負担なく子どもを預けられると考えるかもしれません。制度の適用となる範囲は、あくまで保育料のみ。そのほかの費用は引き続き自己負担になるため注意が必要です。ただし、家庭の子どもの人数や収入によっては助成制度が利用できることもあります。子どもを預けたいと考えたときには、まずはじめに自治体に相談しましょう。

所得制限があるって本当？

子育ての制度において、所得制限が設けられていることが多いです。そのため、幼保無償化も所得制限があると思っているママ・パパもいるでしょう。ですが、幼保無償化については所得制限がありません。子どもの年齢と利用施設が制度に該当することにより、世帯の所得に関係なく制度が適用されます。ただし、認可外保育園に関しては保育認定の手続きが必要です。

保育の必要性の認定とは？

幼保無償化を適用するためには、保育の必要性を認定してもらう必要があります。保育の必要性とは、家庭での保育が困難であると判断されること。保護者の就労状況や求職活動・就学、介護や災害、妊娠出産など、多くの項目から総合的に判断されます。自治体にて、保育の必要性を認めてもらいましょう。

2人目以降も無償化になる？

2人目以降も、1人目と同様に3歳児から5歳児まで制度が適用されます。0歳児から2歳児は2人目以降は半額、第3子は無償化と、年齢と人数で適用される内容が変わるため自治体に確認しましょう。わからないこと、不安なことは自治体に相談することをおすすめします。

無償化のための手続きは必要？

幼保無償化の適用のために手続きは必要ありません。適用について書面で通知する自治体もあるため、なにか郵送物があったときには忘れずに確認しましょう。ただし、認可外保育園に関しては、制度の適用のために保育認定を受けなければなりません。保護者が保育料を立て替え、後から自治体に請求することもあるため注意が必要です。