きれいにまん丸の頭で生まれる赤ちゃんはほとんどいません。
ママの子宮のなかで自由に動くことができず、頭の形が歪んでしまうことが多いのです。
さらに、多胎妊娠や逆子、吸引分娩など、赤ちゃんの頭の形を変える要因はいくつも挙げられます。
とはいえ、頭の形は見た目にも影響を与えるもの。
大人と比べて髪の毛が薄く短い状態であるため、より頭の形が気になるかもしれません。
今回は、赤ちゃんの頭の形について歪みの種類や改善方法をご紹介します。
我が子の頭の形が気になっているママ・パパは参考にしてみてくださいね。

赤ちゃんの頭の形が歪む原因とは

赤ちゃんの頭の形が歪む原因はいくつもあります。
なかでも、子宮のなかでの赤ちゃんの向きや出生後の向き癖による変形が代表的です。
生まれたばかりのころは頭の骨がすべてくっついていません。
部位ごとにすき間があることで、衝撃や圧力が加わると変形してしまうのです。
頭の骨がくっついて頭蓋骨が形成されるのは2歳ごろ。
それまでは過ごし方によって頭の形が変形すると考えられています。
ただし、なかには病的な原因によって変形してしまっていることも。
歪んでいるかもしれないと気になるときには、慎重な検査と診察によって、診断してもらうことをおすすめします。

赤ちゃんの頭の形の種類とは

赤ちゃんの頭の形の歪みは、歪み方によって3つの種類に分けることができます。
それぞれの歪み方の特徴をご紹介します。

斜頭症

斜頭症とは、頭の左右どちらかが扁平になり、左右非対称に見える歪み方です。
赤ちゃんの頭を上から見たときに、左右どちらかの片方が斜めに歪んでいるように見えます。
向き癖が原因として挙げられ、向き癖が強い片面が歪みやすいといわれています。
耳の位置が非対称になったり、顔面に歪みがでたりする頭の形です。

短頭症

短頭症とは、頭の横幅が広く、後頭部が平らに見える歪み方です。
頭の前後が短く見えることで、絶壁頭とも呼ばれています。
顔を真上に向け、あお向けで寝ることが多い赤ちゃんは短頭になる傾向があるといわれています。
日本では、SIDS（乳幼児突然死症候群）の予防観点からあお向け寝が推奨。日本人に多いといわれている頭の形です。

長頭症

長頭症とは、頭の横幅が狭く、前後が長く見える歪み方です。
正面からは違和感を覚えにくいですが、頭を上や横から見たときに長さを明らかに感じます。
真横を向いて寝ることが多い赤ちゃんは長頭になる傾向があるといわれています。

赤ちゃんの頭の形を整える方法とは

我が子の頭はできるだけきれいな丸に整えてあげたいもの。
専門機関の力を借りることはもちろん、家庭でも努力をすることができます。
頭をきれいな丸に整える方法をチェックしてみましょう。

こまめに体位変換を行う

頭の歪んだ部分に圧力がかからないよう、体や頭の向きをこまめに変えてあげましょう。
赤ちゃんはそれぞれ向き癖を持っているもの。一方ばかりを向くことで、圧力がかかってしまうのです。
反対側も向けるよう、たたんだタオルを頭から背中にかけて入れてあげます。
もちろん、おもちゃやママ・パパの声で気を引くこともおすすめです。
抱っこで過ごす時間をこれまでよりも多くしても良いでしょう。ただし、うつぶせには注意が必要です。
SIDS（乳幼児突然死症候群）を予防するために、うつぶせ寝をしないことが大切だと考えられています。
タミータイムを取り入れて腹ばいにさせるときには、必ずママ・パパがしっかりと見ていましょう。

枕を用いる

頭の接地面をへこませたベビー用の枕を用いても良いでしょう。
我が子の頭の形は多くのママ・パパが悩んできたもの。
ママ・パパの経験や専門機関の知識を加えて作られたベビー用枕が市販されています。
月齢が低いころは、一日のほとんどを寝転がった姿勢で過ごします。
ベビー用枕を使うことで、頭への圧力を分散することができるのです。
肌への優しさを考えられた素材の枕を選ぶと、快適に過ごせるでしょう。
ただし、眠るときには枕の使用は危険です。
ずれた枕が鼻や口をふさいでしまい、呼吸ができなくなってしまう恐れがあります。
ベビー用枕は、必ずママ・パパが見ていられる環境で使いましょう。

ヘルメット治療を取り入れる

あまりにも頭の形が気になるというときには、ヘルメット治療を考えても良いかもしれません。
ヘルメット治療とは、頭の形に合わせた矯正用のヘルメットをかぶり続ける治療法です。
赤ちゃんの頭を専門的に診る病院で、医師の指導のもと治療を受けることができます。
推奨される月齢は生後2ヶ月から半年まで。早めに治療を始めるほど、短期間で結果が出ると考えられています。
ただし、保険が適用されません。
自己負担が必要になるため、治療を考えたときにはママ・パパでしっかりと話し合うことが大切です。

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赤ちゃんの頭の形についてご紹介しました。
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