3歳児検診では、言葉の発達が見られます。
「なんとなく言葉の遅れが気になる…」「発語が少なく、言葉の遅れが疑われる…」
などと心配に思うママ・パパもいるでしょう。言葉は、自分の気持ちを伝えるための大切なツールです。
ママ・パパや身近な大人、友だちなどの言葉を聞いて理解することで、
少しずつ言葉ともの・ことが結びついて言葉として発せられます。
言葉を発するためには、唇からのどまでの器官の十分な発達が必要です。
今回は、3歳児検診で気になる言葉の遅れについてご紹介します。

3歳児検診で言葉の遅れが気になる…知っておきたいこととは

言葉の遅れは、1歳半検診でわかることが多いとされています。
まずはママ・パパが言うことを理解しているのか、指さしができるのか確認してみましょう。
子どもが自ら指さしをする場合、もうすぐ言葉が発せられると考えられます。
ただし、ママ・パパの手を引くクレーン現象が見られるときには、専門機関への相談がおすすめです。
一般的に、3歳ごろまでに以下の構音が見られるようになります。

・2歳ごろ：母音、パ行、バ行、マ行、ヤユヨ、ワン

・3歳ごろ：タ行、ダ行、ナ行、ガ行、チャチュチョ

3歳児検診で言葉の遅れが気になるときに知っておきたい、
発達性言語障害と機能性構音障害についてチェックしてみましょう。

発達性言語障害

運動の発達や言語を使わないコミュニケーションに問題がなく、
言葉のみが遅れている場合、発達性言語障害と呼ばれます。
子どもの数％にあたるといわれ、表出性言語障害と受容性言語障害の2つに分けられます。

・表出性言語障害：言葉の理解は良好ながら発語が遅れるタイプのこと。
声かけに対し、身振り手振り・指さしなどで反応を示します。
表出性言語障害と診断された約90％は、就学前に正常範囲へと追いつくようです。

・受容性言語障害：言葉の理解と発語が遅れるタイプのこと。
受容性言語障害と診断された約60％は、就学後にも遅れが見られるといわれています。
言語療法士などのサポートを検討しましょう。

機能性構音障害

3歳児検診では聴力検査が行われます。検査に問題がない場合、言葉の遅れも改善することがほとんどです。
ですが、問題がないにもかかわらず、発音が誤っているときには機能性構音障害と呼ばれます。
言葉を発するために必要な運動機能や、構音の弁別能力が未熟であることが原因と考えられています。
多くの場合、機能性構音障害は4歳までに改善されるようです。
4歳を超えて改善が見られない場合には、ことばの教室や言語聴覚士の言語訓練によって正しい発語の練習を行います。
言葉の遅れを子ども本人が気にしているのであれば、4歳よりも早く発語の練習を行うことも可能です。

3歳児検診で言葉の遅れが気になった…家庭でできることをご紹介

子どもの発達は個人差が大きいもの。十分に理解しているつもりでも、
不安に感じてしまうママ・パパもいるでしょう。
3歳児検診で言葉の遅れが気になったときに、家庭でできることをご紹介します。

発語に必要な筋肉を鍛える

発語のためには、唇からのどにかけて必要な筋肉が発達していなければなりません。
しゃぼん玉や風船など、口をたくさん使う遊びを取り入れましょう。
楽しみながら筋肉を鍛えることで、子どもも負担に感じることなく自然と力が身につきます。
また、表情筋も鍛えられることにより表情も豊かになると考えられていますよ。
遊びだけでなく、食事のときにしっかりと咀嚼するよう声をかけることも大切です。

発語を否定しない

親心としては、綺麗な言葉を正しい発音で言ってほしいと思うかもしれません。
ですが、発語には「話したい」という意欲が大切です。
言い直しを求めたり注意をしたりすることで、子どもの意欲は削がれてしまいます。
否定するのではなく、発語の楽しさを共有しましょう。
子どもを否定することは、自己肯定感の低下にもつながると考えられています。

積極的にコミュニケーションを行う

子どもは、ママ・パパからたくさんの言葉を吸収します。
十分なコミュニケーションが得られなかった場合、言葉の数（語彙）を増やすことができません。
近年、動画サービスやゲーム、テレビなどによって、コミュニケーションが減っているといわれています。
見せっぱなしにするのではなく、コミュニケーションツールの一つとして上手に取り入れると良いかもしれません。
また、コミュニケーションをとるときには、子どもと同じ目線になることも大切です。
子どもがなにを見てどんな反応を示しているのか、しっかりと捉えましょう。

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3歳児検診で見られる言葉の遅れについてご紹介しました。
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